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《楽しいぞ半農生活!》
社会や自らの生活に不満・ストレスを抱きながらも、仕方なしに慌しい時間を送ってしまう私たちの暮らし。しかし、持続可能で平和な社会をめざして、自然と一体になった新しいライフスタイルを実践している人々もいる。本書では、自らの生き方を探して日本中を旅した著者が、そうした8人を訪れて彼らの暮らしとメッセージを紹介する。
半農的な暮らしを送りながら、ある人は環境問題、地域通貨、芸術活動に携わり、またある人は教育や著作、反戦、植林、農園作りと活動の幅を広げ、みな若者たちの圧倒的な支持を受けている。
具体的には、林良樹、きくちゆみ、設楽清和、塩見直紀、正木高志、菊川慶子、大下充億、てんつくマンの方々。その誰もが自分の心の声に耳を傾け、自分にとっての「本当の豊かさ・本当の幸せ」を見つめ直した結果いまがあると言う。「出来ることから始める」「楽しいってことが大切なの」「動けば変わる」--こうした言葉には、一人一人の一歩が持続可能な社会の実現にきっとつながってゆく、という確かな思いがある。
著者は26歳。本書は、プロのハンドボール選手としてドイツ滞在中に環境問題を知ったことが大転機となり、自らの生き方探しの旅に出た著者の熱いレポートとも言える。
瑞々しい感性と情熱溢れる文体とで、夢と希望に満ちた8人の提言を伝えており、きっと多くの若者の共感を呼ぶだろう。団塊の世代もウカウカしていられない!