Detail
●概略
ヴィーガン(菜食)食品メーカー「ウルトラランチ」代表、ドミンゴ氏による初のエッセイ集です。
ダイエット diet = 日常の食卓という本来の意味に立ち戻って書かれたこの本には、レシピや痩せるノウハウではなく、「食べること」についての歴史と展望が描かれています。
変化する世界のなか、私たちに新しい見通しを与えてくれる一冊です。
●詳細
「食べること」は、私たちにとってどのような営みなのでしょうか?
本書は、ながらくヴィーガン(菜食)食品メーカー『ウルトラランチ』を運営してきたドミンゴ氏が、「これから」を食べることについての希望に満ちた考えをまとめたエッセイです。
こんにちの「フード」においてもまた―――着ることや住むこと、そして私たちが生きることについてのあらゆることと同じく―――経済原理やコマーシャリズム、地球環境、「健康」志向、動物愛護といった信条や思想、私たちの日々の生活スタイルや心身のありかたが清濁含め複雑に関連しあっています。
「食べること」についての日常とこの絶え間なく続く変化のなかで、ドミンゴ氏は一面的な見かたで何かを斬ることをせず、あるいはいっぽうで「なんでもあり」になることを是とするわけでもなく、私たち人間がままならないながらも追求する価値のあるを描き出しました――古今東西の文献を横断して私たちの先祖が食べてきたものに想いを馳せ、世界を巡りながらたくさんの食卓に座った経験を味わい直し、そしていま東京でたくさんの野菜を刻みながら。
色鮮やかで楽しい驚きに満ち溢れた一皿を食いしん坊たちに届けるその手つきは、本書においては自らがもっとも楽しみながらテキストを綴るストーリーテラーのそれとなり、多様な世界でまたひとつ稀有な音色を湛える物語をうみだしました。木星社の第4作目となるこの一冊を、アーティスト・ジェリー鵜飼氏のカバーアートとともにお届けします。
ぜひお楽しみください。