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天然痘がまだ脅威だったころのアフリカ。ある晩、モモという少年の家に、赤ちゃんを抱いた母親と老婆が、一夜の宿を求めてやってきます。家に入れてはいけないというばあさまと、助けようとするお母さん、そしておびえる小さな妹。翌朝目を覚ますと、赤ちゃんだけが残され・・・
天然痘とそれをめぐる人々の心の葛藤が描かれます。
クレイトン・ベス
1944年、アメリカのサンフランシスコ近郊で生まれる。劇文学の修士を得たあと、アメリカ政府の平和部隊で、3年間西アフリカのリベリアに教師として派遣される。そのとき、西アフリカと東アフリカの国々をまわり、さらにそのあと、ヨーロッパを旅する。帰国後、俳優、脚本家、司書などのかたわら、ペンネームのクレイトン・ベスで若者向けの作品を、本名のロバート・ロックで大人向けの作品を書き、その他にも、ミュージカルの歌や台本をてがけるなど、幅広く活動している