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男性の話題になると「その人、独身?」と聞かずにはいられない。そんな三十代以上で、独身、子ナシの女性、いわゆる「負け犬」の日常生活と胸の内が赤裸々に。合コンのようなイベントや伝統芸能にハマる中でわかる、独自の生態と思考回路とは?『負け犬の遠吠え』著者による爆笑エッセイ、シリーズ第一作。
目次
「その人、独身?」という常套句
社会の縮図・合コンで思い知る負け犬の現実
琉球事件顛末記
つまらない男に我慢ならないという哀しみ
グラビア女王と自分の共通点
ブランド犬を飼う負け犬
シモネタ好きは死ぬまでなおらない
贈答プレイとしてのバレンタイン
方言、その深遠な魅力
オヤジ心で男子大学生を見守る〔ほか〕
酒井順子
1966(昭和41)年東京生まれ。高校時代より雑誌「オリーブ」に寄稿し、大学卒業後、広告会社勤務を経てエッセイ執筆に専念。2003(平成15)年に刊行した『負け犬の遠吠え』はベストセラーとなり、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞。古典作品にまつわる著書も数多く、『枕草子』の現代語訳も手がけている。他の著書に『枕草子REMIX』『女流阿房列車』『紫式部の欲望』『ユーミンの罪』『地震と独身』『子の無い人生』『百年の女』『家族終了』『日本エッセイ小史』などがある。