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「詩は地球上のさまざまな言語の違いさえ超えて、私たちの意識に風穴をあけてくれるものだと思う。そこに吹く風はこの世とあの世を結ぶ風かもしれない」こう語る谷川俊太郎にとっての詩とは、言葉の力とは、そして友の記憶とは。さまざまな文章について語った「読む・書く」。河合隼雄や寺山修司ら友人について綴った「人」。そして大切な思い出「武満徹」。3部構成から成る、宝石箱のような珠玉のエッセイ集。
目次
読む・書く(書くこと 内臓されたことば 「ドリームチャイルド」 ほか)
人(荒木経惟―青い空に白い雲が浮かんでいる 池田澄子―虚空へと・『池田澄子句集』 市川崑―市川さんのやさしさ ほか)
武満徹(武満の「うた」 音楽を疑う必要 日常の白い壁 ほか)
谷川俊太郎
1931(昭和6)年東京生れ。
’52年「文學界」に詩を発表して注目を集め、処女詩集『二十億光年の孤独』を刊行、みずみずしい感性が高い評価を得る。
以降、現在まで数多くの詩集、エッセイ集、絵本、童話、翻訳書があり、脚本、作詞、写真集、ビデオなども多数手がける。
その詩は海外でも広く支持されている。読売文学賞を受賞した詩集『日々の地図』をはじめ、著書多数。