ようこそ、しかの惑星へ――。
しかしか写ってないんです。
しかに魅せられた「しか写真家」による、しかしかいない写真集。
住宅地に、駐車場に、お土産物屋さんの店内に……人間の暮らしに入り込む、しか・鹿・シカ!
人工物のなか悠然とたたずむその姿は、圧倒的な違和感と不思議な愛嬌がたっぷり。
しかってこんな顔してたっけ?
あれ、案外カワイくない?
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奈良では神の使い=神鹿(しんろく)として丁重に扱われてきた歴史もある一方、生息数が急増している近年では交通事故や森林・農作物への食害などの問題で悪者になってしまいがちな一面も。
鹿と人間の関係はこれからどうあるべきか?考える時期なのかもしれません。
写真の中の鹿は、人間の決めた境界線など意に介さずいつも自由で、チャーミングで豊かな表情をみせています。
奈良と宮島を舞台に、写っている鹿の数は207匹!
巻末には鹿の種類、鹿の寿命、鹿の歴史など、鹿にちょっと詳しくなれるコラム「しかをしる」も収録。
溢れんばかりに鹿の魅力を詰めこんだ、動物好き必携の一冊が誕生!
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[著者プロフィール]
石井陽子(いしい・ようこ)
鹿写真家。1962年 山口県生まれ。神奈川県在住。
2011年3月、仕事で訪れた奈良で、交差点のど真ん中に立つ鹿に衝撃を受け、人の街に棲む鹿を捉えたシリーズの制作を開始した。
以降、北海道から沖縄まで鹿のいるところへ出かけては、人間たちの決めた境界線を軽やかに越えて自由に生きる鹿の姿を追っている。
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