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みなとラボは、写真家の津田 直氏と協働し、海と人との共生に向きあうための新たな海洋教育のモデルを開発しました。北海道のオホーツク沿岸から根室沿岸のフィールドワークや対話を重ねた先に目指したのは、かつてオホーツクに暮らしていた人々のまなざしに触れ、海と森のつながりを通じ、海と結ばれてきた関係性を辿り直すことです。そこから「教育」として何が大事になるのかを再考し、この海洋教育プログラムをつくり上げました。
根室市立おちいし義務教育学校5、6年生とともに行なったプログラムの様子や成果を収録し、他の地域でも取り組めるよう冊子としてまとめました。
「海はわけられない」、根室の自然環境を歩き、森と海を体験し、霧の存在を実感したことで感じた「わけられない全体」にどう向きあうか。それはこれからの海の学び=海洋教育を実践し、共有していくためにも必要な問いです。これからの時代の教育を見つめるきっかけになることを願っています。