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愛猫の呼び方、悩める人への音楽相談室、切れ味鮮やかな読書案内、日々の生活の事ごとをクールに綴る。町田節全開のエッセイ集おめえ、生きててつらいだろ?
ベリークールなエッセー集
妄想に近いたわごと。言葉になりかける寸前でぐずぐずになってしまう想い。ワードプロセッサーの中でのたうち回る私の思念が現実を浸食する。やめてくれないか。そういうことは。と思ったけれども、それでもほつほつ続けるうち私自身が因果そのものとなり果て…。町田節爆発、クールでキュートなエッセー。
目次
ロックの老いの坂(ロックの老いの坂;このようにパンクするわけは…。 ほか)
おめえ、生きててつらいだろ?(私がウイスキーを飲むようになった、その理由;忘れ得ぬ光景 ほか)
地獄の鉄板(闘う俺。怒る俺。;地獄の鉄板 ほか)
人間の屑と聖書(アレアレまたいくまたいく;頭脳の炸裂 ほか)
町田康
作家・パンク歌手。1962年、大阪府生まれ。高校時代からバンド活動を始め、’81年バンド「INU」を結成、『メシ喰うな』でレコードデビュー。’92年、処女詩集『供花』刊行。’96年発表の処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞・ドゥマゴ文学賞を受賞。2000年『きれぎれ』で芥川賞、’01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、’02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞を受賞。