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太陽がさんさんと輝き、羊たちが山で気ままに草を食む夏。
羊飼いたちのプライドをかけた競売市が開かれ、一年で一番の稼ぎ時となる秋。
過酷な雪や寒さのなか、羊を死なせないように駆け回る冬。
何百匹もの子羊が生まれる春。
湖水地方で600年以上つづく羊飼いの家系に生まれ、
オックスフォード大学に学んだ著者が、
一家の歴史をたどりながら、
厳しくも豊かな農場の伝統的な生活、
そして湖水地方の真実をつづる。
「リーバンクス氏は、多くの人が『こう生きたい』と
心のどこかで願っている生活を静かに継続させている。
その事実は、ある種の憧憬と共に、
人の心をゆるやかに温めてくれるのだ」
―ー河﨑秋子(羊飼い・作家 本書解説より)
ジェイムズ リーバンクス
イギリス湖水地方の東部に暮らす羊飼い。オックスフォード大学卒業。ユネスコ世界遺産・持続可能な観光プログラムのアドバイザーも務める。2015年に発表した初の著書である本書は、サンデー・タイムズ紙のNo.1ベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙をはじめとする多数の有力紙誌で絶賛された。また、Twitterアカウント @herdyshepherd1 は現在11万人以上のフォロワーを抱える。