Detail
デレク・ジャーマン(1942–1994)は、映画監督、舞台美術家、画家、そして庭師である。1986年にHIV陽性と診断されたことをきっかけに、ダンジェネスのプロスペクト・コテージへ移り住んだ。そこは荒涼とした土地で、近くには原子力発電所が建つ。ジャーマンは、周囲に打ち捨てられ朽ちていくものを素材にしながら、囲いのない庭を作り続けた。本書は写真家・奥宮誠次さんが当時通い詰めて撮影した作品で構成される。死後の回顧展で、奥宮さんの写真は美術館の不手際によって消失してしまった。奇跡的に残されたわずかな写真を1枚ずつリソグラフで蘇らせた。色はブラックとライトグレーによるダブルトーン。表紙のカバーはリソグラフのマスターを使用。
デレク・ジャーマン:ダンジネスの陰影に楽園を
奥宮誠次
Eden in the Shadow of Dungeness
Seiji Okumiya