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人気”びかいち、コピーライターのラブ・ジョブ・リブ本音だらけ、おもしろだらけ
これまで、女の書いたおもしろ本は、はつきり言っておもしろ本ではなかった。
この本は、その通念を木端みじんに打ち砕く、おだやかにして過数なスタイルで、女の心のヒダまでそっとのぞかせてくれる正真正銘のおもしろ本だ。あんまり内側のヒダをのぞかせてくれるもんだから、私は林真理子の世界を、「おもしろくて妖しい」、すなわち「オモシロアヤシズム」と名付けてしまった。
村松友視(作家)
”真理つぺ、ふとどき者に屈をかます、っつーかさ。セケン相手に、含蓄の刃が飛びかうのだ。
いいね、こういうの。ちゃんとに、自分の言葉で自分のコトを喋ってる。
スコーンと、一つスジの通った窓口からの鏡舌は、”ホント、が舞々するからその熱気にコッチがポッポと燃えてくる。
アタシが男だったら、クドクぜ。
高橋章子(ビックリハウス編集長)
林 真理子
1954(昭和29)年、山梨県に生まれる。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。82年のエッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろ う」がベストセラーとなる。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞、98年「み んなの秘密」で第32回吉川英治文学賞を受賞