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別居中の夫との関係に苦しんでいた泉は、両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた千代子と出会う。戸惑いながらも、お互いをかけがえのない存在だと気づいたふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ち。新しい生活が始まる―。特別なようでいてどこにでもいる、温かな家族の物語。
小川糸
1973(昭和48)年生れ。2008(平成20)年、『食堂かたつむり』でデビュー。多くの作品が英語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語などに翻訳され、様々な国で出版されている。『食堂かたつむり』は、2010年に映画化され、2011年に伊バンカレッラ賞、2013年に仏ウジェニー・ブラジエ小説賞を受賞。2012年には『つるかめ助産院』が、2017年には『ツバキ文具店』が、2021(令和3)年には『ライオンのおやつ』がNHKでテレビドラマ化。『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ライオンのおやつ』は「本屋大賞」にノミネートされた。他の著書に『あつあつを召し上がれ』『サーカスの夜に』『とわの庭』『ミ・ト・ン』(画・平澤まりこ)など。