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うだつのあがらないサラリーマンが突然の出世。茫然とする日々、なぜか老婆からパンを渡され…。食べ物をめぐる、不思議な物語。
朝から妻に小言を言われ、満員電車の席とり合戦に力を使い果たす高橋は、どこにでもいるサラリーマン。しかし会社の開発事業が頓挫して責任者が左遷され、ところてん式に出世。何が議題かもわからない会議に出席する日々が始まった。そんなある日、見知らぬ老女にパンをもらったことから人生が動き出し……。他、神戸の焼肉、姫路おでんなど食べ物をめぐる、ちょっと不思議な物語三篇。
松宮宏
1957年大阪生まれ。大阪市立大学文学部卒業後、アパレルやデザインの仕事に携わる。2006年『こいわらい』で作家デビュー。