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男の堕落とはなにか――笑いと涙の極上エッセイ集
責任感の欠如、性的退行。現代の男は堕落した!?一流の人生指南、旅の極意。
幻の短篇も特別収録した極上エッセイ集。
人間本来の魅力は体力よりも体型よりも、年齢とともに備わる色気と知性である―四十を越えて美しさを増すシチリアのオヤジ達に心ひかれ、地球上のあらゆる道楽を堪能できるラスベガスの夜に人生を想う。日本を危うくする「男の不在」を憂いつつ、人気作家が自在につむいだ傑作エッセイ集。街道小説「かっぱぎ権左」特別収録。
目次
第1章 帰れずとも帰るべき町
第2章 パリからのラブ・レター
第3章 かっぱぎ権左
第4章 下戸の福音
第5章 回天の一日
第6章 男の不在
第7章 灰色のマトリョーシカ
浅田次郎
1951年、東京都出身。1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、それぞれ受賞。