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著者ミッチ・アルボムは、亡き伯父さんをモチーフにこの物語を書きました。子供時代のヒーローで大好きでしたが、そのことを伝えることができませんでした。その伯父さんのように、自分がまわりからいかに愛されているかを知らずにいる人、また、自分が誰かをどれだけ大切に思っているかを伝えられない人に読んでほしい、と望んでいます。前作同様の淡々とした書きぶりで、その希望どおり、読む人それぞれに、自らの体験を思い起こさせるような作品です。
【『天国の五人』の原書The Five People You Meet in Heaven について】
アメリカ、Hyperion社より2003年9月刊
ニューヨーク・タイムズ紙フィクションベストセラー第1位獲得。累計550万部
10月末現在、56週連続ベストセラーリスト入り。
48の国と地域で出版化(アメリカ含む)
原書に寄せられた賛辞――
「これは、恋をしている人がむさぼるように読む寓話であり、道を見失った人が肌身はなさず持つ物語である。そして誰もが繰り返し読む小説である。なぜならこの本には、自分自身を見つめ直し、新しい自分を発見させてくれる不思議な力があるから。まさしく魂への贈り物だ」
――エィミ・タン(『ジョイ・ラック・クラブ』)
「この物語には、私たちが本当に知りたかった人生の真実と心からの慰めがある」
――タイム誌
「『クリスマス・キャロル』のように、この世で大事なものが何かを教えてくれる寓話」
――パブリッシャーズ・ウィークリー誌
「読者は、自分にとっての五人が誰か、あなたの人生にどんな答えを用意しているのか、考えずにはいられないだろう」――アトランタ・ジャーナル・コンスティチューション紙
83歳のエディは一瞬の事故であっけなく死んだ。妻に先立たれ、子供もいない。仕事も希望どおりではなかった。彼の人生はなんの意味もなかったのか…。しかし、その死は本当のおわりではなかった。この物語はおわりから始まる。彼を天国で待っていた五人の人物とは?エディが最後にたどりついたものは。
アルボム,ミッチ
フィラデルフィア出身。コロンビア大学でジャーナリズムの修士号を取得。デトロイト・フリープレス紙のスポーツコラムニストとして活躍し、AP通信によって全米No.1スポーツコラムニストに13回選ばれている。1997年、不治の病に侵された大学時代の恩師との二人だけの授業を綴ったTuesdays with Morrie(邦訳『モリー先生との火曜日』)を発表、アメリカで600万部を超えるなど、世界的なベストセラーとなる。『天国の五人』では、初めてのフィクションに挑戦。現在、妻ジャニーンとミシガン州フランクリンに在住
小田島/則子
早稲田大学博士課程、ロンドン大学修士(MA)課程修了。早稲田大学ほか、非常勤講師
小田島/恒志
早稲田大学博士課程、ロンドン大学修士(MA)課程修了。早稲田大学教授。戯曲の翻訳活動により湯浅芳子賞(1995年度翻訳・脚色部門)を受賞。