Detail
女性が一生の間に、親、友達、恋人、子供などからもらう様々なプレゼント。そのプレゼントをテーマにした12編の短篇小説を、年齢を追いながら角田光代氏が紡ぎ、イメージを膨らませた絵を松尾たいこ氏が描きます。ここに描かれているプレゼントは、単なるモノではありません。生れて初めて親からもらう「名前」や、中学生のときの「初キス」など、接する人々の想いが深く込められたかけがえのないものです。
ページをめくっていくと、親しい人にふと感謝の気持ちがわきおこり、そして、自分自身も優しい気持ちになれる作品に仕上がりました。また、今作品では、初回限定で特製ラッピング・カバーを採用。外したカバーを広げると1枚の包装紙のようになります。(初回限定)
角田光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞を受賞。03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞を受賞する
松尾たいこ
広島県生まれ。短大卒業後、広島でOL生活を経たのち、95年セツ・モードセミナーに入学。98年ギャラリーROCKETにて初個展。第一六回ザ・チョイス年度賞鈴木成一賞受賞。フリーのイラストレーターとなる。2001年に初の作品集『Holiday』を発表。現在、広告・CDジャケット・雑誌・書籍などのほか、ファッションブランドやミュージアムショップにも作品を提供し、幅広い分野で活躍している。