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森と湖の美しき国フィンランド。芸大生ミハルが「渡芬」したのはフィン語の辞書もない70年代末。相槌の「ニーン、ニーン」は猫の言葉に聞こえるし、夏至祭は「ココ、コッコ」と鶏言葉が蔓延、古文はさながら恐竜言葉で謎だらけ。ハードでシュールな語学漬けの日々に天性のユーモアと想像力をフル活用。個性溢れる仲間と共に極寒の冬も混浴サウナもどうにか乗り切った、抱腹絶倒のロングセラー留学体験エッセイ!
目次
芬学事始
ヘルシンキおばけ?
初めての試験
外国で脳腫瘍
音声学
北おーってどーお?
英語からフィンランド語への翻訳
作家としての日々
夏休み
フィンランド語の文法
サウナでの赤裸々な話
森の小人たちと文学
東大さん讃歌
マイナスごっこ
フィンランド語の方言
お城でパーティ
作文とかけっこ
フィンランド語の古文
言葉の使い方
通訳稼業あれこれ
海外適応の時間的経過―たとえば、じゃがいもとのおつきあい
女と言葉
大相撲愛好家と世界の言語
フィンランド語は猫の言葉
日本一・フィンランド一
コーヒーカップの受け皿
稲垣美晴
1952年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。
ヘルシンキ大学でフィンランド語を修得。
帰国後、フィンランド文化を紹介。
東海大学文学部北欧学科非常勤講師を経て、現在(株)猫の言葉社代表取締役社長。著書多数。