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満月の日は殺人・交通事故が激増する!?マイアミの精神科医である著者は、その噂に興味をもち、研究を続けていくうちに、次々と新事実に遭遇し、ついに月と人間の行動・感情には明らかな関連があることをつきとめた…。
月はその引力により、満潮・干潮を引き起こす。人間の体内水分は80%。
生体にも潮汐作用が起きているのではないか。この「生物学的な潮汐」こそ、人間の行動と感情の鍵であり、このリズムを通じて生命体は宇宙と結びついている―という壮大なバイオタイド理論を展開して、科学のフロンティアを切り開いた。
目次
第1章 月、神話、そして文化
第2章 月と殺人
第3章 月と攻撃性
第4章 月と自然サイクル
第5章 連続する宇宙
第6章 月と地球の物理学
第7章 進化と月
第8章 月と文明
第9章 バイオタイド理論
第10章 月に関する知識の活用法
第11章 新しい研究
アーノルド・L.リーバー
医学博士。米国マイアミ心臓研究所精神科主任、マイアミ大学医学部精神科准教授。
1972‐1975年にはマイアミ市警察の精神医学コンサルタント、そしてアメリカ臨床精神医学会長を務めた。
多数の科学論文執筆のかたわら、臨床研究にも積極的に関わる。
臨床では精神薬理学の専門家として、無反応性の患者や不安神経症の治療にあたる。
医学・精神医学・物理学・生物学・気象学・天文学・生物磁気学などを統合した「宇宙生物学(コスモバイオロジー)」に造詣が深く、月が人間の攻撃行動に影響を与えている、という発見は、一大センセーションを巻き起こした。