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きみが三年の間どうしていたか、話してくれないか―長い間失踪していた夫・優介がある夜ふいに帰ってくる。
ただしその身は遠い水底で蟹に喰われたという。彼岸と此岸をたゆたいながら、瑞希は優介とともに死後の軌跡をさかのぼる旅に出る。永久に失われたものへの愛のつよさに心震える、魂の再生の物語。
湯本香樹実
1959年東京都生れ。東京音楽大学卒。処女小説「夏の庭―The Friends」で日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞。
同書は映画化・舞台化されるとともに世界十カ国以上で翻訳され、米・バチェルダー賞、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞等を受賞した。
2009年には、絵本『くまとやまねこ』(酒井駒子画)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。