Detail
今年12月15日から一般公開が予定されている、レジェンドサーファー ジェリー・ロペスの人生を描いたドキュメンタリー映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』(監督:ステイシー・ペラルタ)。8月に先行上映のジャパンツアーで来日を果たしたジェリー・ロペスにCoyoteは密着取材しました。今号では「サーフィンの神様」とまで呼ばれ、今なお多くのサーファーたちに影響を与えているジェリー・ロペスの伝説を振り返るとともに、74歳となる今もサーファー、そしてヨギとして現役を貫くその生き様を、1万字に及ぶドキュメントで紐解きます。
ジェリー・ロペスは、サーフィンとヨガは同じだと言う。
そして二つの世界を、禅にも似た「陰」と「陽」の相関関係をなぞらえる。
自然と人、肉体と心、悠久の時間と現実、サーフィンとヨガを通して、
ジェリー・ロペスはふたつの道を繋いでいる。
みなぎる力を呼び覚ます、そしてわたしは何者かと、内なる声に耳を澄ます。
水は私だ。私は水だ。私は水ではなく、水は私ではない。
永劫回帰のように太陽に焼かれながら大地と海の境界線を旅する者、
その先に何があるのか、ジェリー・ロペスの旅の途上をCOYOTE は見つめる。
写真=char
片岡義男「アイランド・スタイル」
写真=佐藤秀明
ジェリー・ロペスをイメージして書かれた、1978年の片岡義男の作品「アイランド・スタイル」。その再編集版を、日本のサーフフォトグラファーの草分けである佐藤秀明の写真とともに特別収録。
Since 1967 波の上で過ごした時間
オアフ島ホノルルで生まれ育ち、サーフィンの変革期とともにそのキャリアを築いてきたジェリー・ロペス。1967年から始まるその伝説の一端を振り返る。
interview アロハを捧げる場所
文=駒沢敏器
1994年11月15日に上梓された駒沢敏器・文、佐藤秀明・写真による写文集『伝説のハワイ』。ジェリー・ロペスのインタビューにあてられた章の中で、駒沢は「アロハである心の状態、それがサーフィンなのだ」と記しました。その貴重なインタビューを収録。
document ジェリー・ロペス 低気圧が運んだギフト
文=奥田祐也
8月に映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』の先行上映ジャパンツアーで来日を果たしたジェリー・ロペスに密着取材。74歳となる今もサーファー、そしてヨギとして現役を貫くその生き様を、1万字に及ぶドキュメントで紐解きます。
BEHIND STORY 人生は波乗りのように
写真=猪俣慎吾
ステイシー・ペラルタ監督による映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』はどのようにして作られていったのか。ジャパンツアーの会場でジェリー自らが語った制作の裏話や撮影のエピソードをご紹介します。
サーファーとオートバイ。
文=ジェリー・ロペス
翻訳=今井栄一 絵=水翠
「サーフィンとオートバイには、よく似たところがある」。空を飛ぶような感覚、顔に感じる風、スピード、独立性、動き出す前の自由さ——。ジェリーが波乗り仲間2人のバイク旅について綴ったエッセイを本邦初公開。
ハワイの夢 高砂淳二
2022年10月に自然写真の最高峰「Wildlife Photographer of the Year」の自然芸術部門での最優秀賞を日本人で初めて受賞した写真家の高砂淳二のフォトエッセイを収録。
五十嵐大介 短篇マンガ「みえないうみ」
『海獣の子供』などの作品で知られ、これまで数多くの海の姿を描いてきた漫画家の五十嵐大介が新たに描く、誰も知らない身近な海の話。
/コヨーテ