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「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。
「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。
ウェスト夫人の強靭な博愛精神と、時代に左右されない生き方に触れて、「私」は日常を深く生き抜くということを、さらに自分に問い続ける―物語の生れる場所からの、著者初めてのエッセイ。
目次
ジョーのこと
王様になったアダ
ボヴァリー夫人は誰?
子ども部屋
それぞれの戦争
夜行列車
クリスマス
トロントのリス
最近のウェスト夫人の手紙から―二〇〇一年末
五年後に
梨木香歩
1959(昭和34)年生れ。英国に留学、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエンに師事。