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ウィルミントンの町に秋がきて、僕は11歳になった。
映画も野球も好きだけど、一番気になるのはガールフレンドのジルのことなんだ…。
アメリカ育ちの大介の日常を鮮やかに綴った代表作「こうばしい日々」。
結婚した姉のかつてのボーイフレンドに恋するみのりの、甘く切ない恋物語「綿菓子」。
大人が失くした純粋な心を教えてくれる、素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。
江國香織
1964(昭和39)年東京生れ。
’87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、
’89(平成元)年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、
’92年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、
『きらきらひかる』で紫式部文学賞、
’99年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、
2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、
’04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、
’07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、
’10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、
’12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞を受賞した