Detail
いつまでも終わらない物語のはじまり
世界を旅してきた写真家が十年の時をまたぎ、
フォークランドと広東省で経験した驚くべき偶然とは……
(「スルメと空豆ご飯」)
職を失ったホステスとバンドマンがバーで出会い、
店長の話をきっかけに、町に団子屋を復活させようと動き出す……
(「これでいくほかないのよ」)
ふとした会話と、少しのつながりから生まれる八編。
今なお斬新、最新短編集。
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【目次】
■六十四年インパラ
■人生は野菜スープ
■スルメと空豆ご飯
■「今日は三月十二日です」
■エスプレッソ
■銀座化粧
■夜景が見えます
■これでいくほかないのよ
■あとがき
片岡 義男
1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。