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僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。
代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。
初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。
優しい気持ちになれる感動の作品集。
瀬尾まいこ
1974(昭和49)年、大阪府生れ。
大谷女子大学国文科卒。2001(平成13)年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、単行本『卵の緒』で作家デビュー。
’05年、『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞を受賞する。