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「…私はひとを呼ぶ/すると世界がふり向く/そして私がいなくなる」(『六十二のソネット』所収「62」より)。
時代を超えて愛される谷川俊太郎の詩作のすべてから新たに編んだ21世紀初のアンソロジー。
第1巻は処女詩集『二十億光年の孤独』『愛について』『日本語のおけいこ』『旅』『ことばあそびうた』など17冊の著作と未刊詩篇より、1950〜70年代の代表詩を厳選。巻末カラー付録に初版装幀選も。
目次
『二十億光年の孤独』より 1952
『十八歳』より 1993
『六十二のソネット』より 1953
『愛について』より 1955
『絵本』より 1956
エッセイ集『愛のパンセ』より 1957
『あなたに』より 1960
『21』より 1962―ゆるやかな視線 a portrait(全)
『落首九十九』より 1964
「その他の落首」より 1968
「未刊詩篇 1961〜1964」より
うたのほん『日本語のおけいこ』より
「祈らなくていいのか」より
詩画集『旅』より
『うつむく青年』より
『ことばあそびうた』より
『空に小鳥がいなくなた日』より
谷川俊太郎
1931年12月東京生。52年『二十億光年の孤独』でデビュー。
鋭い感受性を的確なことばで表現した作品群で、新鮮な衝撃を与えた。
翻訳、劇作などのジャンルでも活躍。
詩集『日々の地図』で読売文学賞受賞