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椎名さんを中心に「東日本なんでもケトばす会」という勇ましい名の会が結成されたのは一九六ハ年のこと。
以来二十数年、別名「あやしい探検隊」と呼ぶこの一味は、超人気集団となって、新宿路地裏および世界奥地の探検、そして突如的映画製作など、次々とあやしくはげしいキャリアを積んできたのである。
本書は、一九八〇年前後、椎名隊長の厳しい規にのっとって、離れ島に通い、釜たき、水くみ、たき火、宴会に命をかけていた頃の貴重な記録である。
椎名さんとその仲間たちの魅力のすべてが収められている「あやしい探検隊」シリーズ、待望の文庫版第二弾!
椎名 誠
1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。「本の雑誌」編集長。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)『武装島田倉庫』などのSF作品、『わしらは怪しい探検隊』シリーズなどの紀行エッセイ、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)『哀愁の町に霧が降るのだ』『岳物語』『大きな約束』などの自伝的小説、『風のかなたのひみつ島』『全日本食えば食える図鑑』『海を見にいく』など旅と食の写真エッセイと著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞している。