Detail
「ミスター・アラスカ」「クレイジー・ジャップ」と呼ばれ、アラスカの男たちから“最後の本物のトラッパー(罠猟師)”“伝説のハンター”として尊敬を集める、伊藤精一。
先住民から、広大なトラップ・ライン(狩猟場)を譲り受け、30年にわたり、アラスカの原野で狩猟人生を送った。
本書は、伝説の猟師が、死と隣り合わせの狩猟生活、最後の秘境の大自然や動物たちの驚異と神秘、ハンティングの醍醐味、そしてアラスカの大自然で生きることの想いを語ったものである。
目次
プロローグ オレはアラスカの罠猟師
1 オレの狩猟生活
1年の暮らし、オレの場合
念願の罠猟師になって
ハンティングも、これまたスリルだね
アラスカ中のクマから、指名手配をくってるオレ
ドール・シープを追うってのは、ハンティングの醍醐味だね
アラスカでの事故は、命にかかわるね
カヌーイスト野田祐介さんとの会話
2 オレが罠猟師になった理由
アラスカで、罠猟師になるんだ!
幻のレストラン「クラブ・トーキョー」の人々
トムは、オレの罠猟のお師匠さん
クリアーの華やかなりし80年代
アラスカの友だちは、みんな変わり者
空に消えた、はかないブッシュ・パイロットたち
動物に対する思いの変化…あるねぇ
伊藤精一
アラスカの猟師。1940年2月4日、東京都府中市に生まれる。
アラスカ、フェアバンクス市の隣りのノースポール市のレストラン「クラブ・トーキョー」で何年か働いたのち、1970年代末に、アラスカ内奥部のデナリ山(旧マッキンリー山)近くのクリアーに移住。
ここで全長150~200キロにおよぶ広大なトラップ・ライン(罠猟場)を譲り受け、日本人として初めて本格的な“トラッパー”(罠猟師)となる。
アラスカの原野や山脈を北へ南へ飛びまわるという狩猟生活を、30年近くにわたり続け、現在はすでに罠猟・ハンティングともに引退