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発酵デザイナーの小倉ヒラクが、47都道府県の発酵文化をリサーチする8カ月間の旅行記。
味噌、醤油、酒といった日本のソウルフードはもちろんのこと、すしやお菓子、見たことのない“激レア&激美味”な知られざる発酵の現場を取材。
発酵食品は、土地の味覚や暮らしの記憶が保存されたアーカイブ。
その土地ならではの文化の深層に出会い、今を見つめ直す。海・山・街・島を発酵食品に導かれるまま訪ね歩き記した、発酵風土記。
目次
第1章 味覚の記憶 東海の旅
第2章 現代空間のエアポケット 近畿の旅
第3章 魚と酢の通り道 瀬戸内の旅
第4章 微生物の誘う声 離島へ
第5章 旅の身体感覚 北へ
第6章 ご当地スタンダードの発酵おやつ 関東の旅
第7章 発酵から見た経済史 日本の近代化を見直す旅
第8章 辺境を生きる知恵 九州の旅
第9章 記憶の方舟
小倉ヒラク
1983年、東京都生まれ。早稲田大学文学部で文化人類学を学ぶ。
在学中に絵の勉強のためフランスへ留学。卒業後企業へ入社。
東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市の山の上に発酵ラボをつくり、日々菌を育てながら微生物の世界を探求している。
発酵デザイナー。
全国の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作、ワークショップを開催。絵本&アニメ『てまえみそのうた』でグッドデザイン賞2014受賞。
15年より絵本『おうちでかんたん こうじづくり』とともに「こうじづくり講座」をスタート。
20年、下北沢に「発酵デパートメント」をオープン