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言いたかった最初の言葉は、「ごめんなさい」と「ありがとう」—。
通常の会話はほとんどできないという重度の自閉症者である作家・東田直樹さん。二十歳になるまでの2年間、雑誌ビッグイシューに連載したエッセイをまとめた一冊です。
文字盤で思いを伝えられるようになるまでや、家族と日々のこと、自分にとっての自閉症、ありのままの自分を生きる術。自閉症として生きるなかで見えている風景を綴ります。
演出家・宮本亜門さんとの対談も収録。2012年刊の増補版。初版は身近な人へのプレゼントとしてお求めになる方も多かった1冊です。ぜひお買い求めください。
東田直樹(ひがしだ・なおき)
1992年、千葉県生まれ。作家。重度の自閉症を持つが、パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助なしでのコミュニケーションが可能。小学校5年生までは授業中も母に付き添われて、普通学級に在籍。小学校6年生から中学3年生までは、養護学校で学ぶ。その後、2011年3月アットマーク国際高等学校(通信制)卒業。
2014年8月に出演したNHK特集番組「君が僕の息子について教えてくれたこと」は、文化庁芸術祭 テレビ・ドキュメンタリー部門で大賞を受賞。
角川学芸出版、エスコアー ル、ビッグイシュー日本、イースト・プレス、小学館、朝日新聞社、交通新聞社より、童話、詩、絵本を20冊出版。