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コロナ禍で「新しい生活様式」が謳われるようになるずっと前から、千葉、岡山、そして鳥取・智頭町へと移転しながら、新しい生き方を実践してきたタルマーリー。 パンとビールの源泉をとことん探って見えた、モノ作りに欠かせないもの。それは… 地域で循環する環境と経済、そして、技術と機械だった。 ベストセラー『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』から8年。 菌に導かれ、原理主義的な息苦しさを脱し、未来への手ごたえをつかんだ記録。 「カビを食べる人」のパンとビール作りが未来の共生社会を拓く――山極壽一氏、推薦 【パブリシティも続々!】 ◎様々な領域と呼応する思想が、一冊の中に詰まっている。 ――中島岳志さん(2021年6月26日、毎日新聞朝刊) ◎この本の特徴は何度でも読み返したくなる点にある。それは本書が多面的な顔を持つからであろう。パン、ビールづくりの新しい技術論、地域循環の可能性を語る内発的発展論、豊かさとは何かを語る社会論、資本主義の本質を突く経済論、そして地域に根づく新しい家族関係論などである。 ――小田切徳美さん(2021年6月19日、山陰中央新報朝刊) ◎その他、日本経済新聞朝刊(2021年7月10日)、「Discover Japan」2021年7月号、「週刊東洋経済」2021年7月10日号、「Meet Regional」2021年8月号、「pen」2021年9月号などでも紹介! ◎「婦人公論」2021年8月10日号、「クロワッサン」2021年8月10日号には著者インタビュー掲載!
目次
第1章 再出発 第2章 菌との対話 第3章 ビールへの挑戦 第4章 菌活者・仮面の告白 第5章 源泉を探る エピローグ タルマーリー、新たな挑戦
渡邉格・麻里子(ワタナベイタル・マリコ)
格、1971年東京都生まれ。麻里子、1978年東京都生まれ。 2008年、夫婦共同経営で、千葉県いすみ市に開業。自家製酵母と国産小麦だけで発酵させるパン作りを始める。2011年の東日本大震災の後、より良い水を求め岡山県に移転し、天然麹菌の自家採取に成功。さらに、パンで積み上げた発酵技術を活かし、野生の菌だけで発酵させるクラフトビール製造を実現するため、2015年鳥取県智頭町へ移転。元保育園を改装し、パン、ビール、カフェの3本柱で事業を展開している。著書に『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)。