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三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます―日本にパンクを実在させた町田康が文学の新世紀を切り拓き、作家としても熱狂的な支持を得た鮮烈のデビュー作、待望の文庫化。
町田康
1962年大阪府生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始め、81年、パンクバンド「INU」の『メシ喰うな』でレコードデビュー。
俳優としても活躍。96年「文学界」に発表した処女小説『くっすん大黒』で97年に第19回野間文芸新人賞、第7回ドゥマゴ文学賞を受賞。
2000年『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞、2001年には詩集『土間の四十八滝』で第9回萩原朔太郎賞を受賞。