Detail
日記は長く難しく書くものではない。
ちょこっと気軽につけるもの。
小さな積み重ねから、つける人の人生がみえてくる。
つけたくないときにも、そばにある。忘れてしまうものも、記憶してくれる。
様々な文学作品から日記をめぐる情景をひきつつ、日記のつけかた、広がりかた、その楽しみかたをやさしく説く。
目次
1 日記いろいろ(絵日記;日記へ ほか)
2 日記はつけるもの(「書く」と「つける」;日付と曜日 ほか)
3 日記のことば(手書きの文字;はじめての日記 ほか)
4 日記からはじまる(まず、つけてみる;夕立の二人 ほか)
5 あなたが残る日記(一〇大ニュースを決める;東京の日々 ほか)
荒川洋治
1949年、福井県生まれ。現代詩作家。早稲田大学第一文学部卒業。
1975年刊の『水駅』でH氏賞受賞。以後、詩、詩論、文芸時評、放送などの分野で活動。
詩集『渡世』(高見順賞)、『心理』(萩原朔太郎賞)、エッセイ・評論集『忘れられる過去』(講談社エッセイ賞)、『文芸時評という感想』(小林秀雄賞)など著書多数。