Detail
ラシック音楽はただ聴くだけでも十分に感動できる。
だが作品が成立した背景や歴史を知れば、その感動はさらに深まる。
なぜベートーヴェンが九曲しか書かなかった交響曲を、ハイドンは一〇〇曲以上も書いたのか。なぜロッシーニには晩年の作品が存在しないのか…。
本書は、古今の代表的な作曲家四〇人の人物像やエピソード、作品を紹介。
コンサートでのマナーなど役立つ雑学も随所に入れた。
目次
1 これだけは知っておきたい世界の作曲家&名曲―バロック〜古典派〜ロマン派(リュリ コメディ・バレ『町人貴族』―ルイ一四世に報われない愛を捧げ続けて;ヴィヴァルディ 協奏曲集『四季』―楽譜屋が清書するより速く作曲する!と豪語した仕事の速い男;J・S・バッハ トッカータとフーガニ短調BWV565―音楽の父、というか仕事王にして子育て王;ヘンデル オラトリオ『メサイア』―王を起立させた「スタンディング・オベーション」発祥の人 ほか)
2 これだけは知っておきたい世界の作曲家&名曲―ロマン派・国民楽派〜近代〜現代(ビゼー オペラ『カルメン』―『カルメン』すら酷評するというのか、批評家どもは…;チャイコフスキー 交響曲第六番ロ短調『悲愴』―この交響曲を足長おばさんに捧ぐ;ドヴォルザーク 交響曲第九番ホ短調『新世界より』―ゴミ箱からも次々と美しいメロディが…!?;リムスキー=コルサコフ 交響組曲『シェエラザード』―海の男の交響楽‐軍人から作曲家へと異色の転身! ほか)
飯尾洋一
音楽評論家。1965年金沢市生まれ。
名古屋大学理学部物理学科卒業後、音楽之友社にて月刊誌『レコード芸術』『音楽の友』および書籍などの編集に携わる。
現在は、クラシック音楽についての執筆などで活躍、注目を集めている。
1995年より個人媒体としてクラシック音楽ファンのためのウェブマガジン『CLASSICA』を運営中。