Detail
生後3週間で子を自立させたアザラシ母さんのガル。好奇心の強い子だけが生き残る。
出産後の子の世話ができないキリンのマーナ。
僕たちが産婆となり、ついに4度目の正直が…。
個室より、群れの中での子育てが有効だった!育児放棄がやんだチンパンジーのチロ。
動物の数だけ子育てがある。命の物語がある。
250種以上の動物と暮らしてきた小菅さんが忘れられない親子の物語。
目次
第1部 少年時代に育てたたくさんの生きものたち(ハツカネズミ;金魚;グッピー;マーブルグラミー;エンゼルフィッシュ)
第2部 旭山動物園で出会った動物たちの子育て(母子の絆(ホッキョクグマ―辛抱づよいお母さん;アムールヒョウ―叱るのは危ないときだけ;アザラシ―子育ては放任主義)
群れの絆(キリン―群れで育児を学ぶ;エゾシカ―子育て戦略のすごさ)
家族の絆(オオカミ―家族で協力し合う;ライオン―プライドの中で子は育つ))
第3部 ヒトの仲間である動物たちの子育て(サル―おっぱいと抱っこが大事;オランウータン―きょうだいを育てる大変さ;チンパンジー―育児放棄を乗り越えて)
小菅正夫
1948年、北海道生まれ。
北海道大学獣医学部卒。旭川市旭山動物園に就職し、95年、園長に就任。閉園の危機の中、行動展示や夜の動物園などを次々実現させ、2007年、来園者数300万人の日本一の動物園を達成。
09年に定年退職。全国で講演活動を多数実施している。
北海道大学客員教授、中央環境審議会野生生物委員会委員