作者の稲尾さんとお知り合いになれたのは偶然で、子供が同級生だったから。
いい雰囲気を持った素敵なお父さんだなと思っていましたら、学校で言語造形の講師をされておりびっくり、
イベントで公演(落語)を聞く機会があり、それを聞いてびっくり、
そして植物性の素材の焼き菓子美呆を作っているを知りまたびっくり。
詩を書くのとお菓子を焼くのは同じ目線とのこと。ご本人と触れ、お菓子を食べ、本を読むとよくわかります。
稲尾さんの語り口調はとにかくやさしい。
涙はやさしい人からしか出てきません。
自分と世の中と、自然と、人と、を飾らず、でも平易では無い言葉と構成と流れで綴られた涙の歌は何度読んでも良い作品です。
もちろん稲尾さんをご存知無い方でもとても気持ちよく読めます。
詩を少し敬遠していた私は谷川俊太郎以外の詩にはほとんど触れてきませんでしたが、一気に詩が気になり、BACKWOODにも詩集が少しずつ増えています。
稲尾さんおブログ
「草と雨」も是非ご覧ください