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完璧をめざすのではなく、あえて未完にする。
未完は明日に続くものだから」80歳を迎えて語る、創作について、人生について。
「完璧をめざすのではなく、あえて未完にする。
未完は明日に続くものだから」――グラフィックデザインから画家に転向、以来、国内外で高い評価を得てきた美術家は、たえず自らに変化を求めることで新たな創作を切り拓いてきた。
今年80歳を迎えて語る、創作について、人生について。
【目次】
はじめに
第1章 無頓着で行こう
他力を味方に/何者かは、もはやどうでもよい/破滅寸前というチャンス/答えなんて一生出ない/無心より無頓着/未完で生まれて未完に死ぬ/黒歴史を僕は持たない/飽きっぽさは自由のために必要
第2章 僕はいつも絵と対話している
「これ以上塗りたくるな」と絵が言う/物事をこねくり回すとつまらなくなる/決して用心深く描かない/壊して、壊して、生き返る/捨てる画家、ピカソとデュシャン/絵を見る時は胸を開いて
第3章 ビバ!老人文化
ビバ! 老人文化/隠居宣言から減塩宣言へ/早く老人になりたい/毎日が仏教世界/ものを作れば寿命は延びる/目指すは腹七分/故郷は僕の栄養源/いつだってキョロキョロしたい
第4章 僕の道楽
猫は分身、生活必需品/僕はタマの下僕です/引き際を猫に学ぶ/ヒッピー・ファッションの衝撃/スーツを着て絵を描きたい/旅はいつも命がけ/インディオの精霊と出会う旅/勝ったり負けたりが面白い
おわりに