Horsemade Landscapeが、2021年4月に北海道豊浦町の山で花雪(馬)と運び出した白樺の木を、
1年の時間をかけてボウルに仕上げました。
白樺の美しい色味は中に入れる料理や食材、様々なものと相性が良く日々の暮らしを楽しくしてくれます。
Horse Logging BOWL φ210 No.2と同サイズ、同デザインです。
サイズ:幅21センチ 高さ7.5センチ
仕上げ:クルミ油、蜜蝋
両の手のひらにのる小さな木の一片がもつ森と馬の記憶が
暮らしと森のどちらも豊かにしていく架け橋となるように思いを込めています。
【馬搬について】
馬搬とは山で伐採した木を馬に引かせて搬出する作業のことです。
かつては全国どこでも馬が担ってきた作業ですが、機械化が進み今ではほとんど姿を消しました。
一見非効率な馬搬ですが、馬が入れるところならば、機械が入るための道を作る必要なく木そのものに
アクセスすることができるので、山を傷めない持続可能な林業のひとつの可能性として見直されています。
horsemade landscape
風景をつくる、人と馬の仕事
詩人ナナオサカキさんが言いました。
「人間は風景も食べて生きている。
食べているのは食べ物だけじゃないよ。
だから人間は風景に責任を持たなくちゃならない。」
風景とは、様々な命の働きの結晶。
文化や価値観が長い時間をかけて映し出された結果。
そしてその風景を「食べて」また次の命が育っていくという循環。
馬の燃料は水と草といったクリーンエネルギー、そして排気ガスの代わりに良質な堆肥を生み出します。
自然環境への負荷の少ない持続可能な技術である馬耕や馬搬が今の時代だからこそ、新しく面白く未来を拓いてゆける。
私たちは馬と人との共同作業による農林業を通して、健やかな土そして水を守り命が循環する、美しい風景をつくることを目指します。