Detail
高校まで宮崎で過ごした私は、夏の入道雲と夕立が好きでした。18歳で東京で暮らすようになった時には夏の暑さも宮崎に比べればそれほどでも無く、過ごしやすいなと思っていた記憶がありますが、10年ほど前からは入道雲やゲリラ豪雨という名の夕立は降るし、宮崎より暑いし。外苑の銀杏が黄色になるのは12月。
5年前に北海道移住した時には夏の涼しさや冬の雪に移住して良かったなとしみじみしておりましたが、今は夏は暑いし、冬も気温がすぐプラスになる。
激しい気候変動の時代に、小さな私達の日常の目線と小さな意識の重なりは大きいものかもしれません。
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季節の神話 murrma
アキと凪ねえは、浜辺でペットボトルに閉じ込められた魚と出会う。音に、毒に打ちのめされながら、それでも二人は見えない「敵」と向き合う——『アキの海』
海底に沈んだクジラは、数えきれない命の苗床になる。感染症に侵された曾祖父の最期に寄り添いながら、死を初めて身近に知るトワは、 残された小さな願いの先に、自然の循環を見つめる——『トワの神話』
他、三篇を加え、季節と時間をモチーフに描く、五人の子どもの五つの物語。気候危機の時代を日常として生きる、私たちのための連作短編集。
目次
ハルの雪
ナツの樹
アキの海
ユキのパン
トワの神話
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