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噴火湾沿岸に生きた人びとの、「切り取られた」写真を歴史につなぎ直す
「日本人」であることを強制される一方、ときに「伝統的なアイヌ」であることも求められ、差別のまなざしを向けられた人びとは、どのように時代を生きたのか。
明治時代以降、観光みやげとして製作された「アイヌ風俗写真」に写されたもの、そして意図的に写されなかったものに意識を向け、細やかな資料の分析から近代アイヌの実態を描き出す。
これまでほとんど研究対象とされてこなかった「アイヌ風俗写真」の分析を通し、文献だけでは見えなかったアイヌと和人の歴史を立体的に描き出した1冊です。
著者紹介
大坂 拓(オオサカ・タク)
1983年、北海道生まれ。
明治大学大学院文学研究科博士後期課程退学。宮城県教育庁文化財保護課技師を経て、現在は北海道博物館アイヌ民族文化研究センター学芸主査。
国立アイヌ民族博物館展示検討委員会委員、国立民族学博物館学術資源研究開発センター特別客員教員、国立歴史民俗博物館総合展示第5室・第6室リニューアル委員会委員などを務める。
主な著作
『アイヌのくらし――時代・地域・さまざまな姿』(共編、2021年)、「北海道地券発行条例によるアイヌ民族「住居ノ地所」の 官有地第三種編入について ─札幌県作成「官有地調」の検討を中心として─」(『北方人文研究』第16号、2003年)ほか。