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           アリストテレス、スピノザ、ドゥルーズ、道元、エヴァンゲリオン――
中世哲学と現代のアニメーションが接続し、
「自分とは何か」を巡る旅が始まる
「自分とは何か」「何のために生きているのか」
——誰しも一度はそんな疑問を抱えたことがあるだろう(ない人は幸せだ)。
アカデミックな哲学や倫理学は高尚で、そんな俗世の悩みには答えてくれないように思える。自分とは何かに対する唯一の正解など存在しないが、その「分からなさ」に身を浸すことが大切なのだ。
この本は、「自分探し」をあきらめた大人たちと、自分が嫌いなあなたのための倫理学である。
「自分探しの途上で死んでいくことが人生なのだ、と最初に結論を書いてしまうと話は続かないが、哲学は結論から前提に進んでいく学問だ。人生をその終わりから手前に向かって進む行程として考える「ひねくれ者」がいてもよいのではないか。」(本文より)