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野性味あふれるきのこを自分で育てて食べる!売る!
日本全国の森で野生きのこを集めてきた研究歴約40年の著者が、
小規模でもキラリと光る、味わい深いきのこ栽培のノウハウを大公開。
大型施設での大量生産体制によりきのこが価格・流通両面で身近なものになってきた一方で、
家族経営などの中小規模生産者は次々と閉業している。
多様なきのこを未来へつないでいくために、研究者として何ができるのか?
きのこが秘める可能性への熱いまなざし、試行錯誤を重ねながら一歩ずつ進んでいく堅実さが、
実践可能で持続可能な栽培法を見出していく。
おいしさとは何かという根本的な問いから消費者においしく届けるための流通・販売法まで、
綿密な調査研究から導き出された「楽しくておいしい」きのこ生産の手順を徹底解説。
増野和彦(ますの・かずひこ)
1957年長野県佐久町(現・佐久穂町)生まれ。
新潟大学農学部林学科を卒業後に、長野県職員。
長野県林業総合センター特産部技師、研究員、主任研究員を経て、研究技監兼特産部長で定年退職。
その間、主にきのこの育種および栽培技術の開発に従事する。退職後も再任用職員などで同センターに在籍。
現在、一般社団法人日本きのこマイスター協会の理事、農林水産省の種苗法に基づく現地調査員、
日本特用林産振興会のきのこアドバイザー研修・登録委員会委員を務めている。
主な著書に、『きのこの100不思議』(共著、東京書籍、1997)、『林業技術ハンドブック』(共著、全国林業改良普及協会、1998)、
『キノコ栽培全科』(共著、農山漁村文化協会、2001)、『きのこの生理機能と応用開発の展望』(共著、S&T出版、2017)、
『きのこの生物活性と応用展開』(共著、シーエムシー出版、2021)などがある。
日本きのこ学会技術賞(2019)、森喜作賞(2019)、日本木材学会地域学術振興賞(2013)、
日本木材学会技術賞(2008)、日本林業技術協会林業技術賞(2003)などを受賞した。