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鮭・鱒と日本人
サケ・マスを巡る、“釣り・漁労・食”文化
縄文時代以前より、サケ・マス科魚類は、日本人の暮らしに必要不可欠な存在だ。その漁労・食文化は、北海道はもとより東北地方から関西北部地方に至るまで、独自の文化が培われている。また、そうした文化的な背景を経て「世界一進んだサケ科魚類の研究」を行ってきた。 「鮭の町」として知られる新潟県村上市三面川流域では、サケの調理法が100種類を超えるといわれ、平安時代には、遠く京の都にサケが献上されていた。さらに江戸時代後期になると、世界に先駆け、サケの母川回帰性を発見し産卵に適した分流「種別」を設け、現代のサケ・マス孵化事業の礎を築く。そこで今号では「鮭・鱒と日本人」と題して、日本各地のサケ釣りや漁労、食文化、 持続可能なサケの保全を目指すワイルドサーモンの研究などを探る。
Fishing Caféとは?
2000年創刊の「自然とともに、人とともに釣りを見つめる」をテーマとする釣り専門雑誌(4月、8月、12月の年3回発行)。釣り好きの著名人に密着する巻頭記事、生き物や自然、歴史の視点から釣りをマニアックに掘り下げる特集、釣り愛好家による豪華連載など、 充実の誌面です。気ままに集ってお茶でも飲みながら語り合うような、 豊かな釣り人生を見つめる雑誌です。釣りをする人もしない人も、時の流れにまかせてページをめくって…釣りの楽しさと、豊かな時間を発見してください。