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「いまだにデザイナーとして取り組むべき課題のほとんどはここに示されていると感じる」――山崎亮(コミュニティデザイナー)
デザインを、安易な消費者神話の上にあぐらをかいた専門家たちの手にまかせきってはならない。人びとが本当に必要としているものへの綜合的なアプローチによって、空きかんラジオから人力自動車まで、パパネックは、豊かな思考と実験に支えられたかつてない生態学的デザインを追求する。世界的反響を呼んだ「パパネック理論」の完訳本。新たに山崎亮さんによる解説を加え、待望の復刊。デザイナーのみならず全ての生活人必読の一冊。
【目次】
1. デザインとは何か?
2. 集団殺害
3. 高貴な俗物の神話
4.〈自分でやる〉式の殺人
5. 現代のクリネックス文化
6. いんちき薬売りとサリドマイド
7. わけのある反乱
8. 努力もしないでデザインに成功する法
9. 知識の木ー生体工学
10. 人目をひくようなはでな浪費ーデザインと環境
11. ネオン・ブラックボード
12. 生き残りのためのデザインとデザインによる生き残り
ヴィクター・パパネック(Victor Papanek)
1923年、ウィーン生まれ。少年時代にアメリカに移る。フランク・ロイド・ライトの弟子。ロードアイランド・デザイン学校、インディアナ州バーデュー大学教授を経てカリフォルニア・インスティチュート・オブ・ジ・アーツのデザイン学校長。その間ユネスコの専門委員として、とくにインドネシア、アフリカなど発展途上国の生活向上のためにデザインの面で協力。また身障者のためのデザインにも意欲的に取り組む。没後 20 年を経過しても回顧展が開かれるなど、今なお功績を賞賛されている。