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木村秋則氏、菅原文太氏 推薦!
刊行から10年、15刷のロングセラー!!
私たちが普段食べている野菜のタネは、どのように作られているか知っていますか?手塚治虫『火の鳥』初代編集者となり、我が国で唯一、固定種(在来種)のタネを扱う専門店三代目主人が、日本農業を席巻するF1(一代雑種)技術が抱える危うさを指摘、伝統野菜を守り、タネ採りを行う大切さを訴える。
<著者より>
生命の歴史を通じて、動物と植物は手を携えて進化してきた。動物は植物を食べ、植物は動物の助けを借りてタネを生み、移動を委ねて、生存圏を拡大してきた。そして私たち人類の文明も、植物栽培によって生まれた。人類の歴史は、植物栽培の歴史であると言っても過言ではない。しかし今、人間と植物の長い協調の歴史が、崩れ去ろうとしている。人々が何も知らない間に、タネが地球生命の環の中から抜け落ちようとしている。
野口 勲
野口種苗研究所代表。
1944年東京・青梅市生まれ。親子3代にわたり在来種・固定種、全国各地の伝統野菜のタネを扱う種苗店を埼玉・飯能市で経営。店を継ぐ以前は手塚治虫氏の担当編集者をしていたという異色の経歴を持つ。2008年「農業・農村や環境に有意義な活動を行ない、成果を上げている個人や団体」に与えられる山崎記念農業賞を受賞