Detail
昭和37年12月、北海道学芸大学函館分校山岳部のパーティー11名は、冬山合宿に大雪山縦走を目指した。しかし、そこから帰還したのはリーダーの野呂幸司ただ一人だった。部員10名全員遭難、死亡。かたくなに沈黙を守る野呂に対し、轟々たる非難と呪詛が集中した。その野呂が45年間の沈黙を破り、ついに今、遭難事故の全貌に迫り、その後の人生の軌跡を明らかにする―。今日の幸せを生きる我々が本書から学ぶべきは、いのちのはかなさであり、その尊さであり、その重さであるだろう。
目次
第1章 小さな山男
第2章 “学大函館”山岳部
第3章 冬の大雪合宿
第4章 凍れるいのち
第5章 たった一人の生還
第6章 死の彷徨
第7章 償い
第8章 いのちを生きる
川嶋康男
ノンフィクション作家。1950年北海道生まれ。札幌在住。札幌市中央卸売市場に勤めたのち、作家活動に入る。