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オホーツクから北アメリカのカヤク島へ、一九世紀以前の世界において比類なき規模で組織された第二次ベーリング探検隊に参加した医学者シュテラー。未知なる地形や動植物の生態を緻密に読み込んだ先に、躍動感豊かな世界が浮かび上がる。探検の醍醐味が凝縮した極地行の名著に、クラシェニンニコフ「カムチャツカの住民」を併録。
目次
カムチャツカからアメリカへの旅(G・W・シュテラー)(一七四一年五月二九日から八月末日まで;九月一日から一一月三日まで;一一月四日から一七四二年一月三一日まで;二月一日から八月二七日まで)
カムチャツカの住民(С・П・クラシェニンニコフ)(カムチャツカの住民の概観;一つの臆測によるカムチャダールとカムチャツカ諸種族の起源について;カムチャツカ諸種族の以前の状態について;カムチャツカの集落について;カムチャダールの家財道具などについて;男子の仕事と女性の仕事;カムチャダールの衣服について;カムチャダールの飲食物;犬橇につて;カムチャッカの信仰における神、大地の創造および教理について;カムチャッカのシャマン;カムチャダールの宴会と娯楽;カムチャダールの私生活における友人関係と客のもてなし;媒灼と婚礼について;出産と育児について;死者の埋葬について)