Detail
オスガエルは必死に鳴いて思いの丈を伝えます。何千羽も同時に出産するコウモリには、親子の合言葉があります。ご馳走を見つけたチンパンジーは、叫び声で仲間に知らせます。動物たちは結構うまく意思を伝えているようなのに、すごく頭がいいはずの人間はなぜ、自分の気持が分ってもらえないと悩むのでしょう。それば昔ワニだったことを、私たち人間が忘れてしまったからなのです。
目次
プロローグ かつて人間は「ワニ」であった
音の信号
愛が先か、ことばが先か?
匂いの信号
ジャコウの勾いは女を惑わせる?
視覚の信号
ワニはいかにして愛を語り合うか?
日高敏隆
1930(昭和5)年、東京生れ。東京大学理学部動物学科卒業。
東京農工大学、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、総合地球環境学研究所所長。
2001(平成13)年『春の数えかた』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞