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北海道の野良犬から生まれた子犬が登山家のもとにやってきて7年。狩猟や沢釣り、雪山をへて成長する姿をとらえたフォトエッセイ。「山旅犬の育て方」などハウツーも満載。
「たとえ危うくてもナツの命もこの世界に露出させなくてはならない。ナツがナツとしてあるには、そして、これまでの経験を生かして世界を体験していくには、たとえ危うくても、旅に出なくては意味がない。私とナツにとって生きるとは、リスクと安全のバランスのあいまに浮かび上がる微妙な現象なのだ。危険すぎてもダメだが、安全すぎるのは、結局、生きていないのと同じことになってしまう。」(本文より)
著者
服部文祥 (ハットリ ブンショウ)
1969年生。登山家、作家。世界第二の高峰K2などに登頂したのち食糧を現地調達する「サバイバル登山」を開始。『サバイバル登山家』『サバイバル登山入門』『息子と狩猟に』『お金に頼らず生きたい君へ』など。