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たとえばフル・マラソンの後のきりきりに冷えたビール、やっとみつけた中古レコード、隣の猫の消息…小確幸(小さいけれど、確かな幸福)の醍醐味、教えます。村上春樹最新エッセイ絵日記版。
目次
不健全な魂のためのスポーツとしてのフル・マラソン
テキサス州オースティンに行く。アルマジロとニクソンの死
人喰いクーガーとヘンタイ映画と作家トム・ジョーンズ
この夏は中国・モンゴル旅行と、千倉旅行をしました
ダイエット、避暑地の猫
スカムバッグ、オルガン・ジャズの楽しみ
小説を書いていること、スカッシュを始めたこと、またヴァーモントに行ったこと
通信販売いろいろ、楽しい猫の「食う寝る遊ぶ」時計
わざわざこんな忙しい年末に、車を盗まなくたっていいだろうに
なにしろ雪のボストンから一路ジャマイカに行かなくては〔ほか〕
村上 春樹
1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。