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「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんがよく口にしている、いわゆる「木村語録」を厳選して一つにまとめました。
「バカになればいい」「心がなければ続かない」「足りない足りない工夫が足りない」など、いつも氏が話す言葉から、その独特の考え方、哲学までを垣間見ることができる内容になっています。
手書きの文字は、優しさに満ちた本人の人格がにじみ出ているような味わいがあります。
全78ページ/B6版
※一般書店には流通しておりません。
【著者略歴】
1949年青森県弘前市生まれ。
株式会社木村興農社代表。
弘前実業高校卒。
11年に及ぶ無収穫、無収入の苦難を乗り越えて無農薬、無肥料栽培に成功する。
これが「奇跡のリンゴ」と呼ばれた。
現在は国内各地と世界各国で自然栽培の農業指導を行っている。
【あとがきより】
生活がどん底のとき、さまざまなアルバイトをしました。
1円でも高いお金が欲しかったので命をかけた仕事もしてきました。そういうときは、常に危険と同居していたような感じです。
もう止めようと思うこともありました。
何で自分がこんなことをしているのかと、ずいぶん考えました。
いつも頭の中に二人の自分の声が響いていました。「やめろ、家族を考えろ」という声と、「続けろ、一個のリンゴを実らせれば家族をもっと幸せにできるよ」という声でした。私は後者の声を選んで走り続けたんです。
この本に書いた言葉は、苦しかった時に浮かび、自分自身に言った言葉でもあります。
みなさんがこれから生きていくなかで、私のような失敗だらけの男が得たものが少しでもお役に立ったらと、そう思っています。
決して私は、この言葉が全てに当てはまるとは思っていません。
でも、何かの時に「あー、木村はあんなことを言っていたなぁ」と、ふと思い出していただけたら幸せです。
毎日、笑顔でいられる時ばかりではなりません。
でも、笑顔を求めてみんなで努力していきましょう。
それがすごく大事なことだと思っています。